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工具のページ

六角レンチ


最終更新日時:平成16年 8月15日。

このページが思う様に書き進まない原因の一つとして、そしてそれが一番頭を悩ましている 事柄は、「何で人間は、6角形を考え出したか?」「誰が最初にその形を(6角形)を 使ったか、その根拠はどこにあるのか?」と言う事です。これまで、ハンドツール (西洋から伝わった工具の事)の事をいろいろと話して来ましたが、どこから6角形が ボルトの形となったのか、それを解説している本が見当たらず、なかなか考えが 進みませんでした。

誰が6角形を最初に考えたか、 もしかすると、数学的な考えが必要かも知れません。ピラゴラスかも知れませんし、 アリストテネスかも知れません。
もっと不思議な事は、角度を表す方法が 私が思うに合理的な事ではないと言う事です。 全円の角度が360度であるとは 小学校のころから学びましたが、それを誰が発見して、何で全円は360度と決めたので しょうか?どこからその「360」が関係しているのでしょうか。もしかすると、私の 無知のせいかも知れませんが、なんでその角度をもっと分かりやすい数字にまとめる事が 出来なかったのでしょうか? 例えば直角は250度で、円周が1,000度になると もっと数字の計算が簡単になると思います。1+1=2の理論を発展して行くと、 角度の表し方は今の方法が理論的に合致しているのかも知れませんが、今さらここで 難しい数学の事を問いただしても仕方ない事なので、この辺りでやめておきます。
その昔、日本の「円」とアメリカの「ドル」の為替レートは、1ドル360円と 決められていた時代も有り、そのあたりの因果関係は、何か有りそうです。 (そんな事を書いたら、真剣に為替を考えた人に失礼となりますが、ここでは、 言葉の綾として、少し休憩を取るつもりで書いてみました。)

ちなみに、この角度とは関係ありませんが、長さを測る メートル法は、地球の大きさを基にしている事は皆さんもご存じと思います。 昔、Inchの起源を聞いた事が有りますが、そちらはもう忘れてしまいました。


2000、8、4 追記

上記の内容について、詳しく調査した人からメールが来ました。ご本人の了解を得れましたので、 ここに掲載したいと思います。

「先ず、360°の問題ですが、この分割法はバビロニア人によって始められました。彼 らは、太陽が星の間をぬって完全に1週する時間が365日であることに気づいていまし たが、然しこれを365等分するのは不便なので360等分したそうです。

次に為替レートの問題ですが、日米間で交渉が難航した時に、あるアメリカ人の発言 で、日本は円(○は360°)だから1$=¥360にしようということになったそうで す。はっきり言って苦し紛れの洒落としか言い様がありません。

余談ですが、 inの起源は、簡単に答えて「親指の幅」で間違いないでしょう。(本格的に説明し だすと、他の単位を巻き込んでかなり長くなります) 何故6角形がボルトに使われるか? これは私見ですが多分、一番強度がある形(円を 除いて)だからではないでしょうか。(蜂の巣が何故6角形か?と同じ答えと仮定して の話ですが)」

以上、office-chiba@ag.wakwak.com さんからのメールのうち、本件に関係している 部分のみ、本人の了解を得て、掲載しました。


アメリカ人的な考えでは、「2分の1」が合理的な考えと思っています。それは、Inchの サイズを思い出してください。1インチの半分、またその半分・・・・こうした考え方で 細かなサイズを表現しています。 そう考えると、ボルトの形はアメリカ人が工具を考える前に決まっていた可能性が 高いと思います。アメリカの国防相の建物は「ペンタゴン(5角形)」です。この語源は ギリシャに有ると記憶しています。そうすると、この問題(形の問題)はギリシャ時代から決まって いた事かも知れませんが、形の由来はどうあれ、どうして6角形がボルトに使われる 様になったのか、不思議です。

こんなふうに考えがまとまらない内に、時間ばかり過ぎてしまって、 このページがなかなか進みませんでした。どなたか、その当たりの事を詳しく書いてある HPをご存じな方がいましたら、ご連絡下さい。

ところがその60度が工具を回すのには、一番心地よい角度なのです。手首を ひねる角度(ネジをひねる角度)が丁度60度で、この際、角度の表現方法がどうであれ、 (つまり円の6分の1)ハンドツールとしては一番いい角度と思っています。 もしかするとその60度の角度に長年使い馴れてしまって、私の手首が 他には融通が効かないのかも知れません。現在では、この6角形のボルトの形 をくつがえす事が出来ないほど、市場には当たり前の形となっています。
市場が一つの規格で淘汰されれば、規格が後から決まって行き、今では6角形以外の 他の形のボルトは特殊な物として、一部でしか使われていません。

工具としても融通が効かない場合が有り、特にこの6角レンチは、少しでも角度が 異なると、工具を差し込む事が出来ません。こんなに融通が効かなくても現代に 残っている理由の一つには、その厳格さがネジを確実に操作出来ると言う事かも 知れません。60度という制約が、反面幸いして、6面に均等に力が加わる様です。

メスを作るより(へこんだ部分を作るより)オス(出っ張っている部分)を作る方が 簡単で、しかも安価に制作出来ます。簡単に製造出来る事は、精度を保つ事も 簡単で、工具制作メーカーにとっては、願ってもいない事かも知れません.
しかし、ネジを制作するメーカーにとっては、そう簡単に量産出来ず、コストが かかってしまって、喜ばしい事では有りません。 こんな事ですから、工具自体にもそれ相応の素材が使用されていて、とにかく固い 物が使われています。今まで使用している人には判ると思いますが、ネジは変形しても 工具は変形しません。まして、その工具自体にエキストラハンドルを付けても、使用 出来る環境にあるのは、この「6角レンチ」しか有りません。(本来はスパナやめがね レンチを使います。)その「エキストラ ハンドル」とは、単にパイプなどのエキステンションを使用しても、本来の強度を 維持していると言う意味です。今まで、私が書いていた事とは大分異なっていて、 この工具については、(私も実証していますが)本締めの時に、エキストラロング エキステンションを使っても、差し当たり問題は有りません。しかし、使う人が 怪我をしない様に、その使用環境には、充分に注意が必要です。いくらなんでも、 4oの6角レンチに、50センチのパイプを延長して、使う人は常識では考えられま せん。そんな事をしたら、ボルトをネジ切ってしまいます。ある程度、常識のある 使用方法を考えてください。

もともと、この特異な形は工作機械に使用されていて、ボルトの頭が出っ張らない 事がその利点です。最近では、単車にも使われていて、さっぱりとしたデザインが 好まれる場所に使用されています。工具を差し込む部分がへこんでいる為、作業を 始める前にその部分の清掃を心がける事が、まず大事です。

六角レンチ 特殊編 「TORX」

六角レンチの最大の欠点は、オス(工具)とメス(ボルト)の隙間が少ないと 差し込む時に精度が必要で、逆に大きいと、回す力がメスの接触面の一点に集中して しまい、ボルトを変形させる可能性が有ります。そこで、角の部分に丸みを持たせ、 接触面を曲面にして、その問題を解決した新しい規格が発明されました。
まだ、使用されている部分は限られていますが、単車では、ヘルメットホルダーや メインスイッチの取り付け部分には、よく使用されています。形が特殊な為、昔は 盗難防止の意味合いもあった様ですが、最近では六角よりも強い締めつけが必要な 場所にも使用される様になっている様です。長く六角レンチを使用していると、 工具とボルトの隙間がかなり明いているので、馴れない内は少し戸惑いますが、 確実にボルトをホールドするので、これからはこの形状がもっと利用される事と 思います。
しかし、特許を取得しているので、この名称を使用して工具を 作るには、余計なお金がかかり、市場を狭くしている様です。便利な物は公に公開し て、産業の発展に貢献して頂きたい物です。そんな事が原因で、私は個人的には 好きでは有りません。日本のある有名な工具メーカーは、独自の名称と独自の 規格で、このボルトを回せる工具を作っています。そんなメーカーの努力は、 もっと認めるべきと思います。
この規格では、オスとメスのすみわけが 行われていて、オスは「T型」、メスは「E型」と読んでいます。今後私の気持ちが 変われば、その明細をここに載せたいと思います。



ボールポイントについて [ HEXレンチ ]

HEXレンチの写真 ボールポイントの部分を拡大した写真です。私の持っているカメラでは、これ以上 大きく写す事ができないので、少し見にくいと思いますが、ご了承下さい。
このように先端をボール状にする事によって、ボルトの回転軸と工具の軸がすれていても 回す事が出来る優れ物です。しかし、あまりその軸どおしの角度がずれてしまうと、 ボール形状の根元の部分から折れる事があるので、使用する場合には注意が必要 です。
この写真は「Snap−on SDABM5」の写真ですが、この他の メーカーもいろいろと工夫をした、ボールポイント部分を作っている様です。各社 いろいろな名前を付けて、その利点を大きくアピールしていますが、使っている側 からすると、あまりその違いを実感出来ない様です。
昔、「EIGHT」が 新しく「テーパーヘッド」という名称のボールポイントを作った時、あまりにも その名前の斬新さに驚き、仲間とアイデアを絞って、面白い名前を見つけました。 それは、「六面こけし」です。もし私が工具を販売 する機会が会ったら、ぜひ採用したいと思っています。(笑)それまで、このブランド の名前は、使わない様にお願いします。



HEXレンチの写真

PBとEIGHT [ HEXレンチ ]

同じサイズのレンチ(5ミリと6ミリ)を並べて撮ってあります。しかし、長辺の先端の 形が違います。同じサイズのものをそれぞれ二本ずつ持っているのは、作業に合わせ、 回し易いものをすぐに選べるので、効率が上がります。先端に特殊加工(ボール ポイント)を施してあるレンチは、日本の「EIGHT」、ストレートの物は「PB」 です。その昔はこのようなハードクロームメッキを施したレンチは「PB」しか 作られていませんでしたが、「EIGHT」と言う日本のメーカーも作る様に なったので、記念に購入しました。

PB HEXレンチの写真

PB [ HEXレンチ ]

どなたも1つは持っていると思います。最もスタンダードな六角レンチセットです。 これはスイスのメーカー「PB BAUMAN」の「210 H−8」という セットです。何の変哲もない、最もスタンダードな物です。あえて言うなら ハードクロームメッキの仕上がりが良く、値段も輸入品にしては手頃と思います。
昔、シリンダーヘッドボルトを外す時に、この六角レンチに「KTC」の モンキーレンチをエキステンションして使用したのですが、何とモンキーレンチの ボルト接触面が変形してしまいました。何回も作業したので、そのモンキーレンチは とうとうボルト接触面が、「Snap−on フランクドライブプラス」の様に なってしまいました。
3ミリが抜けています。どこかに行っていまった様です。

Snap−on HEXレンチの写真

Snap−on [ HEXレンチ ]

素早く作業が出来る様にと、ドライバータイプの六角レンチをいろいろと探して いる内に、そのなかで一番グリップが太い物は、この工具と分かり、早速購入しました。 個人的には、このメーカーのボールポイントはあまり好きでは有りません。角が 尖っていて、もう少しなめらかな曲線が必要に思われます。
ブレード部分には ハードクロームメッキでは無く、何だか安っぽい処理が施されています。ですから、 私の物は、少しさびが出てきました。

HAZET HEXソケットの写真

HAZET [ HEXソケット ]

ソケットレンチですが、6角レンチのこのページに載せました。
私が工具に興味を 持ち始めた初期に買ったもので、友人のすすめで購入しました。もう10年は使用して います。磨耗や変形も無く、丈夫な事は私が実証済みです。今となっては少し気になる 点が有ります。それは、先端部分とソケット部分が一体で作られていない事です。先端 部分には固い素材が使用されている様で、工具メーカーから見るとこの方法が良い 様ですが、出来れば一体で制作された物が、好みです。
永久保証を売物にしている ある有名メーカーの六角ソケットは、先端部分が取れる様になっていて(ピンで止まって いる)、合理的には考えられていますが、私の好みでは無いので、使用していません。

KOKEN HEXソケットの写真

KOKEN [ HEXソケット ]

日本のソケット専門メーカー「KOKEN」の、ソケット部分と先端部分が一体となって いる六角ソケットです。これは赤いメタルケースに入ったセットを購入しました。
メッキも無く、オーソドックスなソケットで、今ではこのように飾り気のない物を 見つけるのが難しいかも知れません。常に油まみれにしておかないと、さびが出るので メタルケースの内側にはグリスを塗っておきました。


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