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めがね レンチ

両端に丸い穴(・・・六角形です・・・)の空いた工具で、その形がメガネに似ている事から、世間一般では (日本では)この様に呼ばれています。
ただし、世界ではいろいろな名で呼ばれています。

Snap−on(U.S.A) OFFSET BOX WRENCH

(オフセットしていないストレートタイプと分けるため?)

HAZET(ドイツ) Double Hex Box Wrenche

(この呼び方は、はっきりと理解できます)

STAHLWILLE(ドイツ) Double Ended Ring Wrenche

(エンドリング--スパナと分ける為?・・・なんか日本人には無理)

FACOM(フランス) Ring Wrench

(省略しすぎ)

TONE(日本) めがねレンチ(Offset Wrench)

(日本語表記と英語表記 ???)

さてあんたはどうする   ?       


最終更新日時:2020年 9月 6日


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  特 徴  

六角形のボルトの頭を包み込む様に接触する為、すべての面に力が伝達できる工具です。 安心して力を加えることが出来るので、大きな力を必要とする場所には、必ず使用します。 確実にボルトを締めたり、緩めたりする時に本領を発揮します。早まわしには向きません ので、その作業に至るまでは、スパナやソケットレンチを使って時間の節約をします。
その他の形の特徴としては、 工具本体の柄の部分の角度があります。JISでは15°、45°、60° が設定されていて、それぞれ特異な形になっています。45°、60°の物は、柄の 部分をもう一度曲げてあるので、見慣れた形とは言えども、文章に書くととても 変な形になっています。もう一つ特記しておきたい事は、他の工具に比べて 柔らかく仕上げてあることです。同じサイズのスパナと眼鏡レンチを、同じ様に、 金属ハンマーでたたくと、その音色の違いが現れます。めがねレンチの方が、 鈍い音がします。これは鋼材が柔らかく(正確には、粘りのある、腰のある) 仕上げてあると言う事です。柔らかく仕上げてある特典(粘りのある材質) は、ネジにやさしく力を伝える事が出来るという事です。
工具本体にパイプ等の延長をして、ネジを回す事は本来禁句とされています が、こんなに柔軟に仕上げられていると、そういった衝動に出たい事ですが、 やはりこの場合にも禁句です。そもそもスパナより確実にボルトを保持出来ま すし、(スパナは、2面、メガネは6面) ましては工具本体も長めに出来ていますので、そんな事をしなくても ボルトを緩める事は簡単に出来ると思います。
個人的な好みを言ってしまえば、JISで規定されている45°のメガネレンチ は嫌いです。使い慣れている10°オフセットの海外製品を使い慣れている せいかも知れません。ですからこのページには私の個人的な偏見が多く見られる と思いますが、何せ私個人のHPですから、納得いかない所はお許し下さい。



工具のオフセットについて

工具本来の使用方法として、この「めがね レンチ」が存在する一番の目的は、最後に ネジを締める(つまり、本締めに使用する)という事だと思います。最近では工具の 材質や、ボルト保持方法にいろいろと試行が繰り返され、本締めが可能な工具も 販売されていますが、最初から本締めを考慮して考え出されたこの「めがね レンチ」は 、今も昔もその性能は変わらすに、生産されています。工具本体の固さも少し柔らかめに 作られていて、締めるつける力がじっくりとボルトに伝わると思いますし、何せ、ボルト を円形に挟み込んでしっかりと保持します。片目片口スパナでも、同じような作業が 出来ますが、私個人の好みでは、今でもこの「めがね レンチ」を最後の締めつけの 作業に使用しています。例え結果が同じでも、その工程でどのくらい安心して作業が 進められるか、どのくらい信頼が持てるか、そんな事を楽しみながら、私は工具を 使用しています。
そんな関係で、この「めがね レンチ」では、ボルトと工具の角度が重要と思います。 下記に工具メーカー3社の「めがね レンチ」の写真を載せました。私個人の好み として、今はもう作られていない工具も有りますが、その微妙な角度を見比べて 下さい。



工具のサイズは、残念ながら私の手元に3社とも同じものが無かった為、それぞれ 近いサイズを並べて見ました。 (ボルトのサイズが異なっても、工具自体の角度はそれほど変わりは有りません。) 上から順に紹介します。
一番上の「KTC」は、ここにあるカタログによると、オフセット角度は45度で、 中間の「Koto」は、もう製造していないので、明細は不明です。下段の「Snap−on 」は、10度オフセットしています。ご覧のように、明らかに角度が異なります。 されば使い心地も変わります。実際に手に取ってボルトを回してみないと、その結果を 出す事は出来ないと思いますが、私の個人的な好みでは、今は販売されていない「 Koto」の「めがね レンチ」。この工具の角度が一番好きです。角度もさることながら、 ボルト保持部分から、グリップ部までの工具の曲線が、気に入っています。
JIS規格では、この角度も規定されていて、それに当てはまらないと、工具に 「JIS」マークが付きません。しかし、規格に捕らわれずに、自分の好きな 角度を見つける事が大切だと思います。



Snap−on [ めがねレンチ ]

Snap−on VOM1011の写真

最初に紹介するこの工具には、一つだけ欠点があります。写真では見にくいのですが 工具に打刻されている数字と実際のサイズが逆になっています。こんな有名な メーカーにもこんな初歩的なミスが有るのかと関心してしまいました。じっくりと 見ると、左右のボルト保持部分の大きさの違いが判ると思いますが、メーカー カタログと同じように、ロゴマークが読めるように取って有ります。されば打刻は 左が「10」です。
はたして、本来の目的以外に、このようなミスで工具の 付加価値が上がるかどうか、しかし、大切に所有しています。


KOTO [めがねレンチ]

KOTO めがねレンチの写真

このページの冒頭で紹介した様に、私が一番愛用しているめがねレンチです。 こんなすっきりとした工具が何で生産中止になってしまうのか、不思議に 思います。実は私の親父もこれを使っていて、子供のころからなじみがあり ました。ゆえに一番見慣れた工具かも知れません。
私もこの工具のメッキ がはがれて、下地処理の銅メッキが出てくるまで、使用したいと思っています。 サイズは「12×14」「14×17」「17×19」「21×23」です。 しかし、「21×23」は殆ど使用しません。この他にショートタイプも 所有していますが、そちらはあまり使用しません。





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