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工具のページ
スパナ
6角形のボルトの頭に横から差し込んで回す作業をする工具です。ですからボルトの平行した2面
だけに力がかかります。よってボルトの保持力が他の工具より弱い為、大きな力での使用には
向きません。そのことを頭の片隅に入れておかないと、後で大きな痛手をこうむる事が有ります。
最終更新日時:平成16年 8月15日。
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本締めには使用せず、あくまでもボルトを素早く保持するだけの工具と思って差し障り有りません。
私もあまり使いません。そんな作業はラチェットレンチで代用出来るからです。しかし指で
回す事の出来ない少し固いボルトやナット(特に緩み止めつきナット)、狭いところの作業など、
その使用方法は、馬鹿には出来ません。ボルトの2面をつかむ為、その作業角度は60°になり
その角度に慣れて来ると、ボルトを素早く回す事が出来ます。工具箱に余裕があれば、必要な
工具です。
最近の「スパナ」にはいろいろな工夫がしてあります。スパナの2面接触面に
滑り止め加工をしたもの、挟みこむ根元もボルトの形になった物など、欠点を克服する工夫が
されています。目立つのは、「早回し可能」といううたい文句の特殊加工も出てきました。
個人的な事を言えば、「あくまでも平行」な、スパナを愛用しています。早回しなければ
ならない時には、それ専用の工具(ラチェットハンドル等)を使用します。その方が安全に
確実にボルトを回せます。過去に何回かそのような「早回しスパナ」を使用しましたが、
使い勝手が気に入らず、コレクションには入っていません。
最近スパナの主流は「両口スパナ」から「片目片口スパナ」に変わって
来ました。私も「両口スパナ」は1、2社しか所有していません。その代わりに、「片目
片口スパナ(コンビネーションレンチ)」を多用しています。しかしこれも1社しか所有していま
せん。なぜなら、それが一番手に合っているからです。
このページでは、ボルトの2面をはさむ工具をすべて紹介します。片目片口スパナ(コンビネー
ションレンチ)、アジャスタプルレンチ(モンキーレンチ)もこのページで紹介します。
スパナ(両口、片目片口スパナ)の使い方
- 自分の手に有った物を使用する。
- しっかり根元まで差し込む。
- ボルトの回転軸に直角に差し込んで、直角に力をかける。(これが一番重要!!)
- 本締めには使用せず、補助工具として使用する。
- ボルトヘッドが薄い特殊ボルトには、なるべく使用しない。
- 少し変形したボルトナットには、使用を控える。
- 補助工具としてそんなに高価な物は使用しない。(お金の無駄)
ちなみに「スパナ」は他の工具より、「硬く」作られています。(専門用語で言うと、材質も
他の工具とは異なり、焼き入れ後の硬度が硬くなる物が使用されています。)他の工具との
「硬度」の違いを簡単に実験する方法は、「めがねレンチ」と「スパナ」を
コンクリートの床に落としてその音の違いを確かめて下さい。「スパナ」のほうが甲高い音が
します。工具の回転方向は好きな向きでかまいません。
Snap−on [ スパナ ]
この「Snap−on」のスパナは、何といっても形が気に入ったので買いました。特にこのサイズ
は全体のバランスが最高にかっこよく、しかも手に持ってもすばらしい感触です。使用するあても
無く買ってしまいました。この写真を取る為にわざわざ工具箱の奥から探しました。そんな「プレ
ステージモデル」としてコレクションしてあります。
写真では黒く写っていますが、これは
ストロボのせいで、私の写真の腕の悪さを物語っています。
[2000.1.18 追加]
FACOM [片目片口スパナ]
フランスの工具メーカー「FACOM」社のコンビネーションレンチです。あまり日本の
自動車業界では、知られていないようですが、どちらかと言うと、建設機械や、大型機械
用工具のメーカーです。いろいろと奇抜なデザインのグリップを創ったり、あまり個人的には
好きな工具は作っていませんが、このショートタイプのレンチは大変好んで使用しています。
もっとも、効率的なデザインのグリップをしていると思っています。しかも、12ミリの
レンチの長さは私の手のひらの横方向の長さと同じで、長すぎず、短すぎず、一番使い
易い大きさです。カタログの写真を見ていても、物欲が沸きませんでしたが、ある時
ある店の展示を見て、そして握った瞬間に買ってしまいました。この写真では、8ミリ、
10ミリ、12ミリ、13ミリ、14ミリ、17ミリが写っていますが、このほかに、
9ミリと11ミリが入っているセット品を買ってしまいました。
STAHLWILLE [ スパナ ]
スパナ・レンチ関係で一番グリップが好きなのは、「STAHLWILLE」の工具です。これは
セットでメタルケースに入った物をかなり安く買いました。よってあまり使用しないサイズも入って
います。すべての値段の合計とセットの価格を比べて、割安感がある物は「買い」です。日頃、いろ
いろな工具店、自動車関係の雑誌の広告を見て、そのような物を見つけたら、買っておいて損は
しないと思います。
この工具の特徴は何といっても、グリップの断面形状です。中央がへこんで
いる為、親指でのホールドが大変やりやすくなっています。
「STAHLWILLE」のトレードマークは、なんと「スパナ」の形をしています。工具の
形を自慢している様で、頼もしいメーカーです。硬度もしっかりしていて、コンビネーション
レンチでは、本締めも出来ます。難点は、「スパナ」の「アゴ」が大きい事です。その分
強度を出しているのですが、デザイン的に不格好な所が有ります。
上の写真の、上から3番目と4番目は同じようなボディーに違ったサイズを当てはめた様な
感が有り、気に入りません。サイズは「12×14」、「11×13」です。この写真では
ほとんど同じに見えると思います。
STANLEY [片目片口スパナ]
アメリカ製の工具は、一部のメーカーを除いてあまりいい出来の物は無いと今まで思っていましたが
、私の知り合いがアメリカ土産に買ってきたこの工具は、その出来具合に関心しました。もともと
日本人とアメリカ人では、手の大きさが違うので、しっくり行かない場合が多かったのですが、
この「STANLY」というアメリカ大手の一般工具メーカーのこのコンビは、まさに日本人
向けに出来ています。私も1本しか所有していないので、全体の感想はなんとも言えませんが
機会があれがアメリカで探して来たい工具です。日本ではまだお目にかかっていません。
このメーカーは最近あちこちのメーカーを傘下に入れて、話題になっていますが、もともとは
「DIY」のメーカーで、私はそれほどいい印象を持っていませんでした。もしかすると
日本に入って来るのは、台湾製の「OEM」かも知れません。
ARMSTRONG [ スパナ ]
私が初めて見た外国製の工具の写真です。小学生の頃、親父の工具箱の片隅にきれいなスパナを
発見しました。見た事の無いデザインと聞き慣れないサイズには、とても驚きました。そんな
記念すべき工具が出て来たので、紹介します。あまり聞き慣れない工具メーカーで、知らない
人が多いと思いますが、アメリカでは「バンセールス」をしている大きなメーカーです。トレード
マークはその名が示す様に、力こぶを出している大男の右腕です。なんとも頼もしいマークで、
商標登録がある為、ここでは紹介出来ません。
サイズは、「3/8×7/16」で、ミリ
サイズに直すと「9.52×11.1」です。どちらもよく使用するサイズです。どうして
親父か持っていたか分かりませんが、ある時内緒で工具箱から持って来てしまいました。
国産の車に乗っているのでもう使用しないと思って、つい出来心で拝借してしまいました。
そのうち、この工具の話をお酒を飲みながら、親父と二人でしたいと思っています。
アジャスタブルレンチ(モンキーレンチ)
「モンキーレンチ」と言う名前は日本固有の物である。何故そう呼ばれているのか?呼ばれなくても
「何故」モンキーなのか?
その証拠写真を入手するのに手間取ってしまいました。結局証拠写真は取れませんでしたが、
ここで、読者の皆様の想像力で、その画像を思い出して下さい。それは、チンパンジーの
横顔です。その横顔の、口元に注目して下さい。その上唇、下唇の形は、まさに、アジャスタブル
レンチのそれにそっくりでしょ?
アジャスタプルレンチ(モンキーレンチ)の使い方
- この工具も2面で支持するので、ボルトと隙間が空かない様、しっかりとアジャストする
- しっかり根元まで差し込む。
- ボルトの回転軸に直角に差し込んで、力をかける。
ちなみにアジャスタブルレンチには、あごの部分に、力のかかる方向が決められています。決して
逆向きに使用しない事。
BAHCO[アジャスタブルレンチ]
同じメーカーの俗に言う「モンキーレンチ」です。しかし作られた時代が違うのです。
工具自体の大きさは100ミリ程ですが(これはキーホルダーに付けようと思い買って
しまった)ボルトを挟む部分の形が違っています。下の写真の方が旧型です。
写真では下の工具の方が長い様に見えるが、これは写真のマジックで、二つとも同じ
長さです。新型にはボルトの寸法が分かる様にゲージが付いているのはもう皆さん
ご存じでしょう。個人的には昔の形が大変好きで、もちろん愛用しています。
しばらく押し入れの中にあったので、錆が出てしまいました。二つともキーホルダー
にするには大きくて、使っていません。BAHCOの特徴はアジャストするネジが
他のメーカーのは逆に回す事所です。
[2000.1.18 追加]
BAHCO[アジャスタブルレンチ 2]
この写真は、実際に使用しているアジャスタブルレンチです。上の写真でもご紹介しま
したが、「アゴ」の部分に丸みのある旧タイプの工具です。新型には「アゴ」の部分に
ゲージが記されているので、一見便利のように思えますが、実際に使用するにあたって、
そんな事に気をつけた事は有りません。また、国産の物とは、調整ノブの回転方向が
逆です。ですから、馴れないと使いにくいかも知れません。
VICE GRIP [バイスグリップ]
これも二つの工具の比較です。上は言わずと知れた「バイスグリップ」ですが、下の
工具は「LEVER WRENCH」と言う名の工具で、「バイスグリップ」より使い勝手が
いいのでよく使用しています。「バイスグリップ」の欠点は、挟むサイズを工具の後ろのネジで
調整しなくてはいけない事ですが、「LEVER WRENCH」はアジャスト不要です。
しかし、つかむ強さを調整出来ない事が、とにかく強い力を必要としている場合には不向きで
す。どちらも緊急用で、常備しているがあまり使っていません。どこから手に入れたか、思い
出せません。最近はあまり出回っていない様です。
SANKI [モーターレンチ]
この工具はとにかく「アジャスタブルレンチ」の元祖と言われる工具です。古くは「イギリス
レンチ」とも言われ、工業の現場で使用されていた様です。どのメーカーでもラインアップに
なっていますが、その昔、「ディスニーランド」(浦安)のジェットコースターの長い列に
並んでいる時に、かなり古い時代のそれに見せかけたディスプレイを見た時には感激し
ました。最近は行っていないので、確認していません。
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