サーキットを離れ、早8カ月。月日が流れるのは早いものです。年明けにツクバから、TTTの参加
申込書と、レギュレーションが送られてきた。読んでみると、4月以降、ツクバでは、オイル受けの
アンダーカウルが、練習走行でも必要になるそうだ。よって、6月のTTTでも、それは同じ事。
さて、このレギュレーションの変更は、当方が参戦している「NS−2]クラスでは、とても
重要な事である。まず、専用パーツは売られていない。汎用品を応用するしかない。特に、SRX
は、フレーム下に、マフラーのチャンバー室がある。これが問題である。サスのセッティングが
悪いと、この部分も接地してしまうのに、その上にカバーを据えつけるなんて、難問である。
この際、マフラーを変え、汎用パーツが取り付けやすい様にする事も考えたが、それ以前に、改良しておかないと
いけない部分があり、「もしかすると、4月以降は、練習が出来ないかも知れない」と思い、取り敢えず、3月の
TTTには参戦する事を決めた。
去年の10月は、都合によりレース参戦を止めましたが、当日は台風が近づく中、参加された方々、
大変お疲れさまでした。当方が参加しなかった為、ある事実が判明しました。「当方が参加するレースは、
必ず晴れる」と言う事です。まあ、これは偶然かもしれませんが・・・<笑>。
参加を見合わせたのは、単純に仕事の都合ですが、それ以前に当方の頭の片隅にまるで、こびりついた汚れ
のように、悩みの種になっていた事がある。それは、去年の6月のレース直前の転倒です。「なぜ、
リアからスリップダウンしたのか?」。。。。
いろいろ考えた挙げ句、出した答えは・・・・・
その後、サスをいろいろと探したり、ネットで検索してみたが、この際中古品を買うより、新品を
入れると決心したのは、レースの1カ月前である。そして、その結果は・・・・。
このままでは、「宝の持ち腐れ」。今までノーマル状態になるべく近いマシン作りをしていた当方に
とって、このギャンブルは、裏目に出ている様だ。情けないタイムで、成り金状態の様なマシンで
レースを迎える事が、とても恥ずかしかった。
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前日の雨の影響で、8時を過ぎても、霧が晴れない。約1時間遅れで、レースが進行した。そんな中、
とても気分が重い当方は、初めてレースをする様な、とても緊張していた。手が震える程である。
車検では、車体まわり問題無し。しかし、「ゼッケンの字体が太い」と指摘され、早速、黒マジック
インキで、修正。どこのピットでも、カッターや、ビニールテープを使って、字体を修正している。
NTに参加するM選手、そして今回NS−2に参加する予定で、GOOSEを購入し、練習中に
エンジンブローで参戦をあきらめ、急きょNTに初参戦のI選手、共にレインタイヤに変更したり、
準備万端。当方はそれを横目で見ていた。なんとも他人行儀の様に、レースを見ていた。このやる気の
なさは、練習不足による不安からであろう。
そんな中、同い年のT選手も、秘密兵器装着。それはなんと、RS125用のリアサスであった。
「装着できたら、請求書を出す」と言っていた友人のT選手。入賞でもしたら、とても高いサスになりそうだ。
ブリーフィングで、M兄弟兄さんが「弟のリアホィールがぶれている、今も直している」と聞いた。
トラッカーマシンはホィールの変更が認められている。どうも組み間違えたらしい。それでも、ブリーフィングに
間に合った。T選手は居眠りをする余裕。当方は手が震えていた。S選手と軽い挨拶。彼は前日転倒し、
マフラーを破損したと聞いたので、落ち込んでいると思い、それ以上は話しかけなかった。
レース進行は遅れていた。3回も赤旗中断。直前のレースもそれだ。大分待たされた。日が陰ってきて、
北風が冷たかった。体は冷えきっていた。
グリットまで単車を押して行く。右隣はM兄弟弟さんである。「なんで、こんな所にいるの?」と聞かれても
返す言葉がない。一緒に写真を撮って頂いた。そして、目の前はT選手。取り敢えず彼に付いて行こうと
決めて、スタートを待つ。選手紹介は、あいにくエンジンスタートが始まり、アナウンスが聞こえなかった。
そして、
と、言うわけで、最終的な順位は、10位。参加台数39台という数字から見ると、良い結果に見えるが、
当方にとっては、情けない結果である。やはり、40歳を過ぎると、ポンとタイムが出ない様だ。今まで
の様に地道に練習を重ね、少しは酒とたばこを減らす努力もしないと、もう「引退」と言われかねない。
それにしても、4月以降、オイル受けアンダーカウルが必要だ。また、単車の見直しを迫られる。
まあ、温かくなればFRPの制作もやりやすくなるので、その都度レポートを書いて行きたいと
思っている。
今回NT初参戦のI選手、NS−2のレースも初めて見た様で、とても興奮していた。彼の参戦も
お待ちしています。
いろいろとご迷惑をお掛けした方々、この場をお借りして御礼申し上げます。
NTに参戦するM選手のお手伝いをしながら、今年から、装着義務になった、オイル受け
アンダーカウルを視察してきた。義務といっても、練習走行のみであって、レースとその特別
走行には必要ない。しかし、今後サスのセッティングの為に練習しなければならないので、
先ずは、敵情視察である。
詳しいレポートは・・・・。
ご協力頂いた方々、ありがとうございます。
それにしても、レース前になると、このHPのアクセス数が、跳ね上がり、いろいろな方から、
「アンダーカウルの情報、ないですか?」と問い合わせも多い。ありがたい事である。最近、
NS−2を公開しているHPも少なくなり、ちょっと淋しい気分です。ライディングに自信が
なくても、ぜひレースを盛り上げる目的で、皆さんもHP作って、レースを盛り上げましょう。
やはり、皆さんと同じ問題が、大きな壁となって、アンダーカウルにのしかかっている。
それは、ノーマルマフラーには、エンジン下に大きなチャンバー室が付いていて、その一部が
コーナーリング時に接地すると言う事。もはや新品の社外マフラーを手に入れるのが
難しい車体なので、10万円以上もするワンオフマフラーを作るお金持ち以外の人々(多分
NS−2に参戦するライダーの多くは、レースの全体的なランニングコスト−−タイヤ代、
車体本体等−−が安いのが重要な要素と思う)は、
四苦八苦している。もちろん専用のオイル受け機能があるカウルなど売ってはいない。
いろいろと悩んだ挙げ句(実はかなり前から悩んでいた)、カウル本体は、サーキットで知り合った
アクティビティー製の物を使用する事にした。しかし、それだけではない。実は、今年の初めに
大金をはたいて買ったオーリンズもその一つである。
なぜかと言うと、マフラーのチャンバー室の接地を避ける為に、リアサスをいろいろな物に交換して、
少しでもリアの沈み込みをすくなすさせようとしたり、フロントサスにプリロード機能を持った
物に交換してきたが、結局良い結果が出なかった。フロントサスは、他車の物に交換出来ないが、
リアサスは、社外部品があるので、それを使う事にした。現在までに、社外品を使用しているのは、
S選手の「エフジーサスペンション」と、M兄選手が使用している「オーリンズ」であった。
それに加え、ここ数年人気のあるビックバイクの走行ラインがとても気になっていた。サーキットの
各コーナー出口に、ブラックマークが何本も付いている。それらはほとんどが、とても理想的な
ラインを通過して、キレイにコーナーを曲がっている。上記の事を悩んだ挙げ句、本格的に
前後サスの見直しをする事にしたのである。
「マフラー作った方が早いんじゃないの!!」と思う人も多いと思うが、最新式のマシンでレースを
している訳でも無く、レース結果だけを望んでいる訳でも無く、ただ自分のライディングの腕と
整備の腕を上げる為(これが一番の目標です)に始めたレースなので、末永く参戦して行く為には、
いろいろなデータを集めたり、ノーマル部品の限界を見極める(車体本体の能力を見極める)には、
回り道しながらゆっくりと時間をかけて、納得の行く自分なりの道を進むしか無いのである。
先ずは、アクティビティー製、APE用アンダーカウルの紹介です。
メインストレートエンドでピットに入ろうとも考えたが、この緊急事態。違反を覚悟で、
黄色線をカットして、ピットイン。マシンをおりて確認してみると・・・。
レース前日なのに、ピットは空いている。まるで金曜日の走行の様だ。全体的にレースの緊張感がない
ように思われる。そんな中、当方は、「お宝」のセッティングを行う。今年新品で買ってしまった
オーリンズサスのセッティングである。後ろだけではなく、今回はフロントフォークも行う事にした。
いちおう一昨日には、3本目となるフロントフォークを組み付けたが、どうも裏ストレートエンドで(
最高速で)ハンドルに振動が出てきた(丁度、全開時のウイリー寸前の様な感じ)ので、
いろいろと情報を集めた結果、フォークの突き出しを増やす事にする。同時にリアのプリロードを抜き、
前後サスの同調を行った。そんな作業をしていると、群馬のM選手が現れた。当方の秘密練習を見つかって
しまったUUU
お互い情報交換タイム。そして最近の練習結果報告。「15」のM選手も登場。相手の心理を探り合い
ながら(?)、和やかに談笑。しかし、8時からのスポーツ走行で、マシンの実力の違いを見せられる
結果となる。裏ストレートエンドで、群馬のM選手には、約5メートル、「15」のM選手には、
約10メートルの差が出てしまう。厳密に言えば、2ヘヤの立ち上がり速度が同じではないので(
もちろん当方の方が遅い)、すべてが正確な結果とはならないが、それにしても、その差が大きい。
今更、大声をだしても始まらないそのハンディーは、前から判ってきた事であって、そして当方の
怠慢なサーキット練習、マシン整備の結果でもある。現実からは決して離れる事は出来ないのである。
しかし、基本的な欠点を指摘されてしまった。それはタイヤである。もう1年以上交換していない。
練習時間は、ゆうに14時間を超え、その間2回のレースをこなしているタイヤである。今日も、
リアが滑って、アクセルが明けられなかった。それに加え、新しく張り替えたシート、慣れない
サスの挙動、新しく舗装されたサーキット、まるで別のマシンに乗っているようだった。
隣でタイヤ交換
をしている群馬のM選手を横目で見ながら、彼から聞いた空気圧を参考にして、当方は、今までより
1割少ない空気圧に調整した。
サスのセッティングにはいつも新品タイヤを使用するという事も聞いた事があったが、今回は諸事情に
より、急きょ参戦するレースになったので、準備が出来なかった。しかし、某ゾウサンチームの様に
練習もしないで(そういう規則のチーム)、入賞している彼らを思うと、ノーマルクラス、それも
入門者クラスでは、お金をかけるだけがレースではないとも、最近思い始めている。「じゃあ、お前の
オーリンズはなんなんだ?」と言われそうだが、今後長くレースを行ってゆくに当たって、純正部品の
欠品、オーバーホールを含めたランニングコストを考えると、リアサスについては、オーリンズの
方が安いと思ったからである。(当方のオーリンズは、限定販売品と聞いているが、サービス体制が
充実しているので、安心して使用できる)
さて、グチは横に置いておく事にして、当方の練習結果は、どのような結果になったのかと言うと、
「タイムは16秒しか出ない」。サスはどうかというと、「良く曲がる」。この「良く曲がる」と
言うのは、今風の曲がり方で、よく2次旋回というらしい。つまり、クリッピングあたりで、
いったんパーシャル状態のアクセルを閉めると、マシンがイン側に倒れこんで、一瞬小回りした
ような感じである。よく曲がるが、このクラスのマシンではコーナーリングスピードが落ちる。その分
タイムが落ちるようだ。まあ、グリップ感がないタイヤでは、この程度の感想しか思いつかないし、
ライダーもそろそろポンコツ状態なので、あまり当方の言う事を信じてはいけない。
車検も無事に終わり、早速暖気。気温が高いので、45度くらいで、終了。そうさんチームのM兄選手の
予選結果を聞きにゆく。何やら問題発生らしい。マフラー音量が大きい様だ。何か手伝いたいが、
当方の予選が近づいてきた。
ツナギに着替え始めると、もう隣のT選手が着替え終わっている。彼曰く「スタートフラッグ降られたら、
ツナギに着替える所からレースはじめてくれないかなぁ。ルマン式で、コースの反対から走ってきて、
ツナギに着替えて、マシンのエンジンかけて、そこからスタートなら、絶対負けないのに」。うむ、おもしろ
そうなレースになりそうだ。耐久レースのライダー交代は、走ってきたライダーがツナギを脱いで、
パンツ一枚になって、オフィシャルのOK取ってから、次のライダーが私服を脱いで、ツナギに着替え・・
・・・なんてくだらない事考えたりして。そして女性チームの場合には、ピットは黒山の人盛り、だったり
して・・・。ちょっとエロっぽい。やっぱりダーシモさん、西川口だ〜。
と言うのは、当方が50肩で、先日まで一人ではツナギを着れなかったからである。そんなレースになったら、
当方はビリだ。
当方は、3列目でコースイン。ピットロードを抜け1コーナに入ると、早くも転倒車。当方の前に並んで
いた新品タイヤのマシンだ。メーカーシールの剥がした跡が残ったタイヤである。転倒すると思っていたら
その通りになった。まあ、誰でも一度は経験する事である。仕方ない。
後から聞いた話では、結構マシンが密集していて、走りにくかった所もあったらしいが、当方の前後は
とても、スムース。何の障害もなく、3週目で16秒6という数字がP−LAPに表示される。今までの
経験から言うと、練習以上のタイムは出ないので、「まあ、一段落」。後ろを見ると、群馬のM選手。
裏ストレートであっさり抜かれた。彼に付いてゆこうとするが、何せタイヤのグリップが無い。最終
コーナーの出口では、アクセルを開けられずにどんどん離される。
あちこちで転倒車続出。イエローフラッグが目立つ。一番ひどかったのは、CXの入り口の左側。何回通過
してもいつもイエローフラッグ。見えるだけで3台程、マシンがスポンジバリアにへばりついている。
路面には、何やら液体が漏れたような、不気味な跡。その後もあちこちでフラッグだらけ。おまけに
オイル旗まで出ている。でも、いつものオフィシャルとは旗の出方が違う。何かタイミングがおかしい。
と、思っていると11週で予選終了。ゆっくりと1ヘアを抜け、電光掲示板を見ようとすると、見逃して
しまった。次の瞬間前を見ると、目の前には、不気味な跡。間に合わずそれに乗ってしまった。マシンは
スケート状態。「ここで転倒したらみっともないだろうな」と思って、力を抜いたら、無事に通過。どうやら
オイルだ。
隣のピットにいた、同じ町内会のH選手が、オイルをまき散らすマシンを直前で目撃したらしい。
そのマシンは、もちろん転倒、そのあとの2台も巻き込まれたらしい。予選でこんなに転倒車が
多いのは、雨の日以外では経験がない。大きな怪我が無かった様なので、先ずは安心。ところで、
事故の経過を報告してくれたH選手、急いで報告してくれた事は大変ありがたかったが、
ツナギを脱いだまま、パンツ一枚で、いつまでも興奮していると、変な人に勘違いされるよ。特に
今回うちらのピットには、2名の女性がいるんですから〜。
今回のエントリーは、かなり多いと聞かされていた。リベンジレースも開催されると言うので、40台を
超えると思っていたが、結果は34台。予選落ちは2台である。当然、オイルを噴いたマシンはリタイヤ
であろうと思っていたので、もう1台、予選落ちである。ちょっとかわいそうな気分である。
当方の予選が終わると、次にはもう決勝レースである。M兄選手の結果が待ち遠しい。激しいバトルの
末、最終ラップに2位の選手が1ヘアで転倒。あっさりと、優勝を奪い取る。しかし、彼らのピットは
暗い。どうも音量が基準を超えているらしい。前レースでの計測時とは、エンジン回転も違うらしい。
フロントスタピライザーの違反で、入賞剥奪経験の話しも出て、笑いも絶えなかった。やっぱり今夜は
西川口ですよね、ダーシモさん。
予選の結果は、当方が14番手。13秒台は4台、14秒台が5台、15秒台が4台、結構タイムが
切迫している。上位連中は結構厳しいレースだろう。15番手には「NAPA」。伝統は受け継がれて
いるようだ。彼らとはつきあいが長いが、今日はまだ顔を見ていない。そういえば、今年3月に
優勝したH選手は、まじめに年金払っているのだろうか?
群馬のM選手に檄を飛ばしにゆく。昨日の練習では、キャブのセッティングがあわないと悩んでいたが、
当方がちょっとからかって嘘を教えたら、それがジャストミートして、結構走れるマシンに成った
らしい。お礼を言われたが、次回からはサーキットに来る際、ビールをお忘れ無く!!。
改めて、マシンセッティングを変える事にした。実は、朝フロントサスを確認すると、なんと
ダンパーが抜けていた。オイルを変えて4走行しただけである。予選前に変更したキャブとタイヤは
良い状態なので、今出来る事はサスの変更である。悩んだ挙げ句、前の状態に近い様に変更した。
前後共プリロードを上げ、力ずくでマシンを押さえ込んで、コーナーを曲がる様にした。
スタート前のミーティングでは、左手から日章旗が離れるタイミングではなく、振り下ろされたタイミング
でスタートするようにと、注意された。以前と違っていた。この話をクルーのM選手に言うと、「もっと
厳密に、右手の角度まで質問しないと・・」と言われた。確かにそうだ。右手が上と下では、相当タイミング
が違う。やっぱりシグナルスタートの方が、正確だ。
選手紹介が始まった。群馬のM選手の様子を見たかったが、マーシャルカーに乗っているオフィシャルに挨拶され、
タイミングを逃した。彼は昔このクラスでレース参戦していた「NAPA」のY選手である。昔話に花が咲く。
翌日のレースに出るT選手の事や、11月の耐久レースの話など、あっと言う間に自分の紹介の時間が来て
しまった。
ウォームアップランがなかなか始まらない。隣のマシンがエンスト。後ろでも。隣のマシンはすぐに始動
できたが、後ろのマシンは、なかなか始動出来ない。2台のマシンがピットウォールに横付けされ、
ランがスタートした。
戻ってきても、まだ1台が不調だ。マフラーから煙を出している。ついにピットウォールの鉄扉が開けられ、
そのマシンは退場。そしてスタート。
まずますのスタート。1コーナーでは、インががら空き。外は大渋滞。当方はインを差したが、
しかし、順位を上げられなかった。
1ヘアはインが大渋滞。外側からかぶせるが、ここでも抜けない。裏ストレートまでくると、車速の
違いからか、長い列となって、集団が進んでゆく。3週目くらいまで、この状態。当方からまだトップ
がよく見える。しかし、タイヤのグリップが無いので、前の単車から徐々に離される。4週目くらいの
CX立ち上がりで後ろを見ると、1台真後ろにいる。今の自分のライディングでは、2ヘアで抜かれると
思い、インを閉めて走る。メインストレートエンドで、外から抜かれる。が、1コーナーでは
インには入って来ない。どうやら
遠慮しているらしい。そのまま後ろから観察する事にする。彼も当方と同様に、コーナー出口で、アウトに
大きく膨らむ。しかし、最終の出口では、早い。2週程して、裏ストレートで、スリップから一気に抜く。
面白くなってきた。普段使わないので、もう残り少ないアドレナリンが吹き出してきた。2週後くらいの
1コーナでまた、外から並ばれた。インに突っ込もうとしたが、冷静に考えて辞めておいた。出口で
抜く事にする。手を上げて抜いて行った。「甘いやつだな」と感心してしまった。
立ち上がって、左から抜かそうとすると、なんとイエローフラッグが目に飛び込んできた。
1ヘアで転倒したようだ。アクセルを戻した瞬間に、アドレナリン在庫ゼロ。残り周回も2週くらいだと
思っていたので、多分このままゴールと思っていた。今回ピットサインはお願いしていない。出していた
だいても、どうせマシンの振動で、良く見えないし。
抜くタイミングを遮られたので、意気消沈。
やる気が無くなると、前車と差が開く。最終コーナーでは、グリップしないフロントタイヤを無理やり
寝かしこんで、メインスタンドを抜ける。1コーナーを通過すると目の前に、倒れたマシンと下敷きに
なったライダー、駆け寄るオフィシャル。路上転倒、しかもライダー下敷き。これは赤旗だと確信した。
案の定、メインスタンドに戻ってくると、赤旗中断。ピットインして、クルーのM選手に単車を預ける。
そして、レース終了。
DE耐と同じ、赤旗レース中断、終了である。ピットレーンは、消化不良のライダーとクルーが
あふれていた。
と言う訳で、最終結果は、赤旗の出たタイミングが重要である。10週目か、11週目では、当方の
順位も違う。幸運にも10週目の結果が採用され、当方は12位でゴール。予選より2つ順位を
上げた。タイムは約1秒更新。とても良い結果になった。
レース後、「早く全盛期のタイムに戻ってバトルしましょう」と言われたが、もう当方の全盛期が
終わってしまった様に聞こえるのは、当方がネガティブになっているのだろう。何とか、他人の倍以上
練習して、見返してやる!!